今日もどこかの小区で@上海

上海での日常を綴っています。日本での日常生活とは少し違った、でも実はあまり変わらない人間味溢れる上海生活をご紹介します

センチメンタルな週末

久しぶりの投稿


ここ一年忙し過ぎてブログを再開する余裕がなかった


今、上海には住んでいない


一年前に職場が変わり、中国の全く違う地域に引っ越してきたからだ




今、中国の学生は夏休みの真っ盛り


1週間ほど前から、娘のサンサンと夫とで、一年ぶりに上海のヨーヨージエジエに会いに行っている



私は仕事で行けなかった



一年のブランクがあるとは思えないほど子供たちはすぐに打ち解けて、まるで双子の様に上海の街中で過ごしている様だ


当初5日間滞在のはずだったが、娘たちの生き生きした姿をみてこの笑顔が長く続くのならと思い、宿代が嵩むが、10日間の滞在に延長した



あんなに旅行好きな自分だったが、大切な家族が幸せそうならと、自分は旅行行けなくても、多少費用が嵩んでも、心が満足している






久しぶりに独りで過ごす週末





朝はお腹が空いたら牛乳とパンを買いに出かけ、暫くして昼過ぎにはまた腹の足しに何か作ろうかと、スーパーへ買い出し


外は暑過ぎるので、ずっと家でネットサーフィンや読書をし、夜には小区のプールに涼みに行くつもりだ








スーパーからの帰り道、ふと自分の老後の事を考え始めた





定年したらすごく時間が余るのだろうが、おそらく今回の週末の様に、朝はお腹が空いたらパンと牛乳を買い出しに行き、行きつけのパン屋のアイと世間話でもし、暫く家でネットサーフィンか読書をした後散歩。夜は夏場ならプール、それ以外の季節は近くのツボマッサージに通う日々を過ごすのも悪くないなぁ


時々古本をスーツケース一個分調達するために、日本へ一時帰国する事になるだろう







なんて老後の静かな過ごし方をひとり考え始めてしまうのは、きっと久しぶりの独りで過ごす週末で、センチメンタルになってしまっているからだろうと思う

棟の隣人たち

今日も心地よい気候の一日だった。


最近はまっている、オートミールとりんごを使って、クッキーを作った。


もう何年も、豆乳マシンを使って、豆乳とオートミールをまぜた飲み物を作ってきていたため、オートミールは自宅に沢山余っているのだった。


「おばちゃんの写真撮るのね~」


私のスマホを使って、動画を撮っている娘に向かって、202号室のアイが言った。


2日前にPCR検査を受けたばかりなのだが、どうしたことか検査結果が一向に出てこず、今日も検査する羽目になったのだった。おそらく、検査を失敗したのだろう。


娘に向かって日本語で話しかけてくれるのだが、娘があまり理解できずにいて、202号室のアイと301号室のアイとで笑い合っていた。


私の住んでいる棟には、色んな人がいる。


大きな犬(多分レトリーバー)を2匹(白と黒)を飼っている30代だろう女性。ロックダウン前は、毎朝私の通勤時間と、彼女の犬の散歩時間が被っていたため、よく道ですれ違った。


部屋を2部屋買って、3世帯で住んでいる家族。


部屋は1部屋で2世帯で住んでいる家族。


韓国人らしきカップル。


4歳くらいの子供がいる家族(2世帯)


お隣さんはアラサーと思われる男性


アラフィフと思われる男性


まだまだ出会っていない隣人が他にもいると思うが、挨拶する人はたいてい決まっている。


中国人も、みな人それぞれ、人との距離の取り方には個人差があるのだ。


みな、それぞれに抱えているものがあって、またこれから別々の人生を歩んでいく。





そういえば最近、104号室のナイナイを見かけない。
*ナイナイは日本語で「おばあさん」


聞くところによると、近頃体調が思わしくなかったらしく、入院しているらしい。
ナイナイの旦那さんのイエイエも見かけない。
*イエイエは中国語で「おじいさん」


一緒に病院に付き添っているのだろうか。
いつも高くてよく通る声で、娘に「ニーハオ」と話しかけてくれてたナイナイ。


いつも1階でゆっくりと散歩をしているナイナイのいない小区には、何か物足りなさを感じる今日この頃である。










ナイナイのいないこの小区には、何か物足りなさを感じる。

叔母を調理する

今朝は、ネットオーダーの開始時間から1分経過してからのログインだったにも関わらず、「豚骨風インスタントラーメン」と「アンガスビーフステーキ」を収穫した。


私は現在「グルテンフリー」に挑戦中なので、「インスタントラーメン」はもちろん夫のための購入だ。


夫に今日の収穫を伝えると、久しぶりのインスタントラーメンが食べれるからか、ちょっと嬉しそうな表情をしていた。


それから、「ステーキは美味しく焼いてあげるよ」と言ってくれた。


朝食を食べた後、娘と夫はまた広場へ遊びに出かけて行った。


私は家でのんびりしたかったので、ゴロゴロと動画を観ていたが、最近ミネラルウォーターの購入が出来る様になったので、その水を使い味噌汁を作ることにした。


多くの中国人は、ミネラルウォーターは使用せず、水道水を沸かした水を飲んだり、料理に使用したりしているらしい。


なので、ミネラルウオーターは生活必需品とは考えていられないらしく、ロックダウン中の購入が簡単ではなかった。


出汁はいつも通り「昆布とかつお節」である。


「昆布」はおよそ2年半前に日本へ一時帰国したときに購入したものだ。


賞味期限はとっくに過ぎているが、ずっと冷凍をしておいたので、大丈夫だろうと思い使っている。


「かつお節」は日系スーパーで手に入るので困らない。


日系企業に勤め、休日はこの様に出汁から作れるお味噌汁を飲んでいると、つくづく本当に日本と変わらない生活だな、と感じる。


ただ、小区の人々との交流は、日本では体験できないものだろう。


お米も炊いておこう。


以前、町内会の配給で配られたお米が残っているので、このお米を使おうと思い、よくよくパッケージを見てみたら、


「煮飯婶」*日本語だと「お米を炊く叔母」という意味だろうか。


と書いているが、その下に英語で、


「Cook your aunt」とある


うちの叔母さんを料理して食べるのかよ・・・


こういうとんちんかんな訳は、中国でよく見かけるため、最近はそれほど突っ込みたくなくなってしまった。


そんな風に、中国に来てから低くなってしまった自分の感性には、ちょっと残念である。