棟の隣人たち
今日も心地よい気候の一日だった。
最近はまっている、オートミールとりんごを使って、クッキーを作った。
もう何年も、豆乳マシンを使って、豆乳とオートミールをまぜた飲み物を作ってきていたため、オートミールは自宅に沢山余っているのだった。
「おばちゃんの写真撮るのね~」
私のスマホを使って、動画を撮っている娘に向かって、202号室のアイが言った。
2日前にPCR検査を受けたばかりなのだが、どうしたことか検査結果が一向に出てこず、今日も検査する羽目になったのだった。おそらく、検査を失敗したのだろう。
娘に向かって日本語で話しかけてくれるのだが、娘があまり理解できずにいて、202号室のアイと301号室のアイとで笑い合っていた。
私の住んでいる棟には、色んな人がいる。
大きな犬(多分レトリーバー)を2匹(白と黒)を飼っている30代だろう女性。ロックダウン前は、毎朝私の通勤時間と、彼女の犬の散歩時間が被っていたため、よく道ですれ違った。
部屋を2部屋買って、3世帯で住んでいる家族。
部屋は1部屋で2世帯で住んでいる家族。
韓国人らしきカップル。
4歳くらいの子供がいる家族(2世帯)
お隣さんはアラサーと思われる男性
アラフィフと思われる男性
まだまだ出会っていない隣人が他にもいると思うが、挨拶する人はたいてい決まっている。
中国人も、みな人それぞれ、人との距離の取り方には個人差があるのだ。
みな、それぞれに抱えているものがあって、またこれから別々の人生を歩んでいく。
そういえば最近、104号室のナイナイを見かけない。
*ナイナイは日本語で「おばあさん」
聞くところによると、近頃体調が思わしくなかったらしく、入院しているらしい。
ナイナイの旦那さんのイエイエも見かけない。
*イエイエは中国語で「おじいさん」
一緒に病院に付き添っているのだろうか。
いつも高くてよく通る声で、娘に「ニーハオ」と話しかけてくれてたナイナイ。
いつも1階でゆっくりと散歩をしているナイナイのいない小区には、何か物足りなさを感じる今日この頃である。
ナイナイのいないこの小区には、何か物足りなさを感じる。
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